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X-ミッション


Point Break

感想:

ノーCGとか言わなきゃいいのに。

「X-ミッション」は1991年に公開された「ハートブルー」のリメイク版で、しかし原題はどちらも"point Break"。

盗みを働くエクストリーム・スポーツ集団(前作ではサーファーのみ)のところへ潜入捜査したFBI捜査官は彼らと同じく昔エクストリーム・スポーツやっていて、行動を共にするにつれ次第に彼らに心惹かれて行くしエクストリーム・スポーツは最高なんだけどいやいややっぱ盗みや人殺しはいかん!! と思ってリーダーを逮捕しようとしたら彼が伝説の大波に挑戦したがってて見逃した。リーダーの生死は知らんが多分死んだとさ。

大スクリーンでエクストリームスポーツの迫力ある映像を"3D"で観る。

この映画にこれ以上の意味は無い気がします。2Dもそれなりに迫力あると思うけど、そういうのはもう映画じゃなくても沢山映像出てんじゃん? Youtubeにアップされている玉ヒュン動画とかに勝つには、3D持ってくるしかないよなぁ。

モトクロス、スカイダイビング、サーフィン、ウィングスーツフライング、ロッククライミングといったエクストリーム・スポーツを3Dで撮る。撮影大変だったろうなぁ、というのはエンドロールのスタッフの数からもみてとれる。大した映画じゃねえのになんなのこの大所帯、ってあきれるほどこのエンドロールが終わらない。確かにそれぞれのジャンルで世界各地にちらばって、それぞれのプロがスタントやってそれを3D映像に収めてってやってたらこんな人数になるのかもしんないけどさ。

しかしそうやって「命を懸けたCG無しアクション」は、その間を取り持つストーリーや俳優を成立させるためのCGによって一気にその価値が失われている。つまり本作において「ノーCG!! 」なのはあくまでスタントマンが無茶してるところだけであり、実際にはところどころにグリーンバックだかなんだかで作られたCGカットはゴロゴロしている。

「えっあれCGだったんだ!!」と、それが使われていた事をメイキングを観て初めて知る程度に成熟したCGIは、逆にどんな凄いスタントをやったとしても「凄いけど、どうせCGでしょ」と観客に疑わせるようにもなった今、「(アクションだけは)ノーCG!!」みたいな宣伝しても逆効果だと思うんだけど。

昔の映画を引き合いに出すのはどうかと思うが、例えば「007 ムーンレイカー」冒頭のスカイダイビングに驚愕するのは、俳優が演技しているカットが明らかにブルーバックとわかる、つまり「実際にこの人は空中にいないし、実際にスカイダイビングをしているのはスタントマン」という認識を観客がしているからこそ、「本当に空中でアクションしている」ガチ撮影が引き立つのだし、やってるこいつらは狂っているという感想が出てくるのだ。

だからCGIによってどんな映像でも自然に描写できることが出来る今、「ノーCG!!」と高らかに謳われると、ぼくなどは「ほんとうに?」という先入観と猜疑心を持ったまま映画を観てしまわずにはいられないのだ。例えばクライマックス、お前らはガチの嵐の海に出て行ってノースタントで撮影したんだな、などと考えてしまうのだ。それを言わなければ「凄い凄い」と素直に驚嘆できたかもしれないのに、何でそんな余計な煽りを入れてくるのか。

しかし、じゃあまあ俳優が演技をしているところはCG使ってます、っていうことでもいいよと折れてみたとして、残されたガチアクションの部分の凄さというのも、貧乏性なのかカチカチと細かく変わるカットのせいで何やってるのかよく分かんない。せっかくのガチアクションであるならば長回しで観たいのに、気が散ってしかたないしなにを見せたいのかよくわからなくなるシーンがあちこちにあった。

しかしそんな中、お色気要因としてまた主人公と恋仲に落ちるヒロインとなるテリーサ・パーマーは色っぽくて良かった。エメラルドグリーンの海を泳ぎ回る彼女のボディに興奮した。だが何故乳首を見せないのか。ずるい。こちらは3Dメガネを着用しているというのに。

あと少し、あと少しでプックリとした乳首が……見せねえのかよ!! 

この映画で最大に残念な箇所である。ノーCGという意味は、No Chikubi Goranareということだったのか。許さんぞ。

それでも大スクリーン、3Dで観るなら結構玉ヒュン体験が出来て面白いと思う。こういうスタント映像を3D映画として撮影するノウハウを培うための試金石的な作品だとも思うので、そういうところに興味がある人もお薦め。

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