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ウェズリー・スナイプス ザ・シューター


The Contractor

感想:

ん? 俺に気が付いたのかい? いつから気が付いてた? まいったなぁその通りだよ、スナイプス……ウェズリー・スナイプスだ。

俺はアクション・スター。知ってるか? ただのスターじゃない、アクションの出来るスター。それが……アクション・スターだ。

今回の映画はこうだ(両指でスクリーンと同じ画角の四角を作って意味ありげにアピールする)。

俺はアメリカの組織に属してる凄腕の黒人。世界中を股にかけて任務を遂行してる。だが今回は条件が少々危険だ。なんせ失敗したら待っているのは"死"だからな。

なんだって? 少々どころじゃないリスクだって? おいおい、この俺を誰だと思ってるんだい。……ウェズリー・スナイプス、"THE"・アクションスターだぜ。

とにかく俺は任務をこなす。今回の目的はある男を射殺する事。ちょっとした手違いで当初の計画どおりにはいかなかった。だがしかし、そこは流石俺、頭をフル回転させて瞬時に次の手を撃つ。ある人はそれを"ウェズリーとんち"と呼ぶ。マスター一休は屏風に書かれた虎を縛ってほしくばまずはそこから出せ、とジェネラル・ヨシミツに頼んだらしいが、俺の場合は違う。屏風に向かって、

「俺がここに来た理由はわかってるよな?」

と一喝しただけで、虎は屏風から出てくるのさ。マスター一休をしのぐパワー……それが"ウェズリーとんち"。なんだって? "チャック・ノリス・ファクト"のパクりじゃないかって? おいおい、勘弁してくれよ。奴は白人で俺は黒人だぜ。肌の色からして全然違う。一緒にしないでくれ。

話がそれたな、すまんすまん。そんな訳で俺は任務を完了したんだが、そこは警察が黙っちゃいない。すぐにその男を撃った犯人を捜そうと非常線を張る展開だ。俺は仲間の運転する車で逃げる。それを何十台ものパトカーが追いかける。空にはヘリも来てる。そんな大勢からどうやって逃げるかって? それは……それはだな。まぁ、どうにかして逃げる。作品のプロット上、そこはあんまり重要じゃないもんでね。問題は俺がいかにアクション・スターとして恰好良く逃げてるかが撮れてればいいんだろ?

そして逃げた俺は……どこへ逃げるかというと……あー……仲間だ。最初に俺と組んで逃げようとした仲間が住んでいた部屋に逃げ込む。まさか警察も容疑者の自宅に俺が隠れてるとは思うまい。……え? 検死結果が出たら一番初めに踏み込まれるだろって? そこは……踏み込まないんだ。映画に出てくる警察は昔から間抜けと相場が決まってるだろ? だから来ないんだよ。よく言うじゃないか、"木を隠すなら森の中、犯人を隠すなら容疑者の中、奴隷を隠すなら奴隷船の中"ってね。理由が弱い?……思い出した。怪しまれない理由はもうひとつあって、映画の中では説明されないが、「ウェズリー・バリアー」が張っているからなんだ。警察連中の脳に直接作用して、彼らの直感を妨げる。それがウェズリー・バリアー。……な? な?

とにかく俺はそこを根城にしてしばらく時間を稼ぐ。ここはちょっとダレるかもしれないシーンだから、俺は大怪我のひとつでも負っておこうか。腹部から大流血、なんてのはどうだい。それから……「レオン」って映画、あったよな。あんな感じで少女を登場させよう。アクション・スターである俺は、出歩くことすらままならないほどの大怪我を負ってる。それを観た彼女は直感で「この人がお腹から血を垂れ流しているのはきっと理由があるに違いない。そしていい人に違いない」って悟るんだな。で、俺の怪我を治すのに手伝えることはないか聞いてくる。いい展開だろ? そこで俺は……こういう怪我ってどうやって治療するんだ? いや、わかってる、わかってるって。今のはお前さんの知識を試すために言ったんだ。治療法はわかってる……薬を買ってきてもらうんだ、腹痛に効くやつを。お腹の痛みが治れば方法はなんでもいいんだろ? 大丈夫、観客は早いとこ完治した俺の活躍を見たいんだ。ここはサラッと流そう。

薬を飲んでお腹の痛みが治った俺は、また組織や警察に追われることになる。あっちへ逃げたりこっちへ逃げたりするが決して捕まらない。そして最終的に俺を疑ってた連中はそれが濡れ衣だという事が分り、悪い奴は死に、少女は俺に憧れ、すべてが片付いた俺は田舎でひっそりと暮らす平穏な日々を取り戻す……どうだい、観てみたいだろ!?

 

ハッ夢か。

 

映画本編の感想を書くべきなのですよね。

 

特にないです。

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