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ポーラーサークル 〜未知なる漫画家オムニバス


Polar Circle Presents Unknown mangaka

感想:

去年の8月にあるライブに呼ばれてパフォーマンスした際に、対バンで出ていたマンガ家の古泉智浩先生と知り合いになりまして、その流れで「よるひる映研」という自主映画のサークルに参加させてもらい、5分程度の作品を一本撮りました。2014年の2月に上映会やるので来てね。

それはさておき、その古泉先生はじめ「よるひる映研」に参加されている漫画家さん(と歌人)がオーディトリウム渋谷にて新作の上映会を行うというので初日に観に行ってきました。

映画の感想を書く際にこういった知り合いの作品を評するというのは褒めても貶しても人間関係になんらかの影響をもらたすと思うのですが、「いつもここに書いてるような商業作品ではない」という事を踏まえたうえで、おおらかな気持ちになって褒めたり貶したりしようと思います。

サメナイユメコは選択した / 監督:羽生生純
買い物帰りの主婦が異星人と遭遇する話。個人的に自主制作映画を観ていて気になるのは音声のクオリティだったりするんだけど、この作品では音声スタッフを投入しているので演者のセリフがクリアに聴こえてよかった。異星人を演じる蒼あんな・れいなの「羽生生純の漫画に出てきそうな女性」っぷりが凄かった。素直に、「3Pしたいな」と思っていたら劇中の登場人物が同じことを考えていて共感できた。気になったのは主人公が異星人の話を信じるポイントで、結構序盤で自分の家族について話し出したりしてるんだけど、これは「明らかに日常風景ではないもの」を見たあとの方が自然だし、自分が本当にそれを選択しなければならないという説得力になって話がスムーズになるんじゃないかなと思った。全体のどよーんとした空気感と後味の悪さはしっかりと羽生丹生節が出ていた。

O星人来襲 / 監督:古泉智浩
「く、くだらねぇ…」以上の感想が出てこないおっぱいにまつわる短編だが、本物のおっぱいが出てこないのは納得がいかない。ピョコタンの演技が完全にキチガイのそれで、この人普段はお薬を飲まないと日常生活が送れないのではないだろうかという心配をしてしまうほど。意図的にそして現実的な予算面から「どこまでも安い」つくりになっているが、全体のトーンからしてそれがハマっていた。自分が自主映画に求めているものはこういった「作りたいから作った」という主張が出ているかどうかなので面白かった。重ねて言うが、おっぱいが見たかった。

男女大戦 / 監督:タイム涼介
After EffectsによるVFX+CGIがあちこちに盛り込まれた作品。出てくる女性がどいつもこいつも綺麗でいやがるのでこういう人たちを登用できる監督の人脈に殺意が沸く。40分という尺でありながら一番肝心なところ(恋という感情が芽生える)が駆け足で描かれているので残念。男性側が惚れる理由は「仮想空間で付き合っている女の子に似ているから」でいいとしても、女性側が使命として行う生殖行為以上に設定上「未知なる性別」となっている男性に短時間で惚れるには、実は大戦勃発前に引き離された父の面影を感じたから、とかだったらスムーズに感情移入出来たかもしれない(ついでにいえば出産したいという動機も、かつて自分に「弟」が出来たという喜びの記憶があったから、とか)。

その部屋でかたくなったり やわらかくなったりキスをしそこなったり / 監督 出演:枡野浩一
驚いたことに映画になっていた。監督はよるひる映研ではiPhoneで撮って編集もせずにそのまま作品として提出するような人なので、ここまでしっかりとしたドキュメンタリーとして成立しているとは思わなかった。曰く「プロの人に編集してもらったから」と言っていたが、作中インタビューされる人々は誰もが自然体であり、ここまで彼らの心の内を引き出せるのは監督の人徳によるものだろう。SFがテーマということで無理くりつけた強引なオチははっきりいっていらないが、劇中何度もキスは嫌いだと主張する事により、冒頭の赤子にキスをする自分を何度もリピート再生する映像が鑑賞後とても切ない行為という印象に変わるのは、氏のもつ孤独感と渇望しつつも二度と得られないとあきらめている家族愛への決別が作品に込められているからなのかもしれない。

幕間ムービー
演じる吉岡里帆が最高に可愛い。「あまちゃん」における能年玲奈のようなイノセント感に萌え狂う。これで一本撮ってほしいと思うくらい、映像含め素晴らしかった。よく考えたらオチがないので、その後彼女がどうなったのか知りたい。

初日は会場へ来られる出演者が勢ぞろいしての舞台挨拶付けで、美人がたくさん壇上に並んでいたので眼福でした。

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