きんたま空間



 トップページ » 映画感想 » キングスマン 

 

キングスマン


Kingsman The Secret Service

感想:

おしゃれ丸秘殺戮!!

マシュー・ヴォーンとジョージ・ミラーという「キックアス」黄金タッグが送り出したスパイ映画は、「キックアス」同様笑いあり涙あり死人ありの大活劇スパイ映画だ。

映画の細かいジャンルは違えど、だいたいの展開は「キックアス」と一緒。「暴れん坊将軍」と「桃太郎侍」くらいの違い、といえばお分かり頂けるだろうか。

生活に困窮する青年がスパイとなることを目指して寮生活、選抜試験に合格して最後は実戦、見事一人前になりましたとさ、というのがおおよそのストーリーである。ザックリしているが、本当にこんなもんなのだ。

「マナーが人間を作る」というモットーに従い、徐々に成長していく主人公。一方その頃サミュエル・L・ジャクソンはIT界の寵児という顔を持ちながらも、その裏では世界中にはびこる携帯依存人間たちをヌッ殺す計画を立てていた。

サミュエルの富豪っぷりは半端なく、食べたい時に食べれる量以上のマクドナルドのハンバーガーを用意して食べたいだけ食べることが出来る人だった。しかもドリンクは赤ワイン。ハンバーガー、ポテトフライとくれば、普通はドリンクもついてお得なセットを頼んでしまうものだ。そこをあえての単品注文。いや、使用人がハンバーガーもポテトも冷めないうちにサーブしているという事は、自宅にマクドナルド・サミュエル店を開設しているのかもしれない。まさにこれぞ本当の意味での"リッチー・リッチ"である。

そんなサミュエルの罠にハマリ、中盤まで物語をリードするコリン・ファース扮するハリーは南部の教会で、ミサに集まった連中を片っ端からブッ殺していた。ハリーは操られていた。操られていたのなら、相手が誰であろうと畜生のごとくぶっ殺すのはやむを得ない。俺もいつか操られていたという言い訳の元、気に入らない奴らを次から次へとブッ殺してみたい。

直後、ハリーは死んだ。まるで「『こんな卑劣感を生かしておくなんて、なんて映画だ!!』と"その教会で死んだ人と同じ信条を持ってそうな人達"がこのシーンにクレームつけそうだから、早々に黙らせとかなきゃね」とでも言わんばかりの勢いで、ハリーは眉間を撃ちぬかれて死んだ。死を持って彼の罪は償われたので、映画は何事も無かったかのように進む。仕方ない、すべてはSIMカードの仕業だったのだ。恐ろしい話だ、本当に、恐ろしい話だ。我々も今一度、突発的な暴力が生むその恐ろしさについて考える必要があるのかもしれない。

しかしサミュエルを生かしておいては世界が大変なことになるので、主人公はサミュエルの基地に侵入し、仲間の手助けも受けつつそこにいた人間をあらかた殺す。エルガー「威風堂々」の音楽に乗せて、時に4分音符のテンポで、時に8分三連符のテンボで頭が吹っ飛ぶ。その様子はまるで水を入れたばかりの水彩画のバケツに初めて絵の具のついた筆を突っ込んだ瞬間の様でもあり、また時にこの7月リニューアルされた品川エプソン水族館のジェリーフィッシュランブルゾーンを思い出させた。

「やむなき事情」のために劇中多くの人が死ぬ。マシュー・ヴォーンとジョージ・ミラーのお二人には、これからもっともっと「やむなき事情とその結果」を考えていただき、それを一本の映画に仕上げて大スクリーンに上映する作業を続けていかれることを切に願う。

---

いつ観に行こうかなーと思っていたら、六本木ヒルズで映画評論家の町山智宏さんのトークショーが上映後行われる回があって、んーでもどーしよーかなーと考えていたら只今この映画館ではdocomoの通信料決済を使うと1,100円で鑑賞できるという情報を入手し、慌てて席を予約した。

TOHOシネマズ六本木は生ビールが720円という驚きの高さだったので、近所のコンビニ(ヒルズ内のファミリーマートはアルコール取扱なし)でチューハイを買い、庭園のベンチで呑みながら時間つぶしして臨んだのだが、改めて売店のメニューを見ると「シネマイク ムラオカの梅しば味」という、これはちょっと梅味好きとしては見過ごせませんねという商品があり、同時にこんなもん鑑賞しながら食べようもんなら喉が渇く事間違い無しというやんごとなき事情により生ビールも買った。上映前に流れる「シネマイク シャカシャカタイム(味付きポップコーンの粉をよく混ぜる儀式)」にも参加出来て楽しかったし、ポップコーン自体ももちろん美味かった。

町山さんのトークは映画の背景にあるものを解説する親切トークで、時間は短かったものの今観た映画を反芻するのにとても良かった。

ところで私のちんこタンクは生ビールの摂取により本編エンドロールのあたりで放水サイレンが鳴っていて、「これは放っておくと大変なことになるぞ」という想いではいたのだがこのトークショーを見逃すわけにもいかず、少々脂汗をかきながら町山さんの話を拝聴した事を付け加えておく。ちなみにタンクはトークショー終了後速やかに放水可能区域へと移動し、無事エンプティ(空)の状態になったことも併せて付け加えておく。

「ミッションインポッシブル:ローグネイション」が大味に感じたスパイ映画ファンにはこちらの方が楽しめるかも。「キックアス」のファンなら必見。

鑑賞後、あなたはアナルセックスの快感と価値について興味を持たずにいられない!!

さようなら。

 トップページ » 映画感想 » キングスマン 

 この記事の先頭へ