きんたま空間



 トップページ » 映画感想 » LEGO® ムービー 

 

LEGO® ムービー


The Lego Movie

感想:

レゴのアニメーションってーと思い出すのが商品のCM。コマ撮りのチャカチャカした楽しそうな世界。尺として1本15~30秒だから、あの世界を350本くらいつなぎ合わせれば、「LEGO® ムービー」はコマ撮りで出来たかもしれない、果たしてこれを3DCGで作った意味は……

すいませんごめんなさい無理ですねえぇこりゃコマ撮りじゃ無理です勘弁してください。

冒頭のミニフィグヘのアップに、
「どんだけモデリング細かいんだよ!」と思ったり、またそれが通常のコマアニメ以上のフレームレートでぬるぬると動いたり、普通に作ったら1コマ撮るだけでも1か月以上かかるんではってカットがあったり、3Dじゃないと出来なかったろうなぁという作品になっておりました。

ストーリーは「ぼくが世界を救うって言われたけど自分でも信じられない」というヒーロー誕生譚で、「マトリックス」を思い出しました。なんかよくある話だなー、と思って観ていました。

「大勢の人間が協力するにはマニュアルが必要。でも独創力も必要」

というお話をふむふむと思いながら追っていたのですが、クライマックスに仕掛けられているある展開により、「うわ、いままでの話ってどうでも良かったのでは?」と思わざるを得ない気持ちになりました。

どんでん返しとしてはびっくりしたけど、じゃあこの映画もう一度観たいかと聞かれたら「ちょっともういいですかね」と答えざるを得ない禁断の展開。オスカーの「長編アニメーション部門」にノミネートされなかったのは、ここのインパクトがありすぎたからじゃないかなぁ、と個人的には思ったり。

ウィル・フェレルは大好きな俳優なんですけれど、個人的に「いかにもいそうな人の、いかにもやりそうな言動・行動」を嬉々として再現しているところが面白いと思っているので、そういう人に、いくら演技力があったとはいえ、ああいうことをやられてしまうと、ハートウォーミングな結末も嘘くささ倍増というか、素直にコメディとして受け取るには複雑な感情を抱いてしまうのですね。考えすぎなんでしょうけれど。

導入部から素晴らしかったので、観終わって良かったら息子にDVD買ってあげようかな、なんて気持ちは、鑑賞後には無くなっていました。親子で見るにはクライマックスから始まる追加テーマがおせっかいすぎ。子供の成長ビデオに「そもそもこうやって受精したのです」って親のセックスシーンが入ってるくらい気まずい、ぼくには。多分息子とは一緒には観たくない作品だし、彼がいつか自分の意志で「観たい」と思った時に勝手に観て楽しんだらいいんじゃないかなぁ、なんて。

とはいえキャラクター版権の制約を乗り越え、バットマンはじめとしたミニフィグや、ミレニアム・ファルコンやバットウィングといった乗り物などが、映画のワンシーンのパロディ込みで堂々と出てくるのは感心しました。吹替えで観たのでテーマ曲「Everything Is Awesome(すべてはサイコ―!)」の日本語版はイマイチだったのですが、エンディングで流れる英語版は違和感なく受け取ることが出来ました。

続編が出来るそうですが「あの世界観」どうするんでしょうか。

とりあえず、「現在の3DCGクオリティすげー!!」と思いたい方、観て損はない作品です。

 トップページ » 映画感想 » LEGO® ムービー 

 この記事の先頭へ