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スタートレックII カーンの逆襲


Star Trek II: The Wrath of Khan

感想:

リブート版スタートレック(2009)が案外面白かったので、シリーズをちょっとだけ追っかける事にしたんです。

スタートレック(2009) > 宇宙大作戦 > スタートレック イントゥ・ダークネス(2013)の順で観ましてね。でも「宇宙大作戦」についてはまだ最初の3話くらいしか観てないんですけれど。

で、「イントゥ・ダークネス」にはカーンという、調べたところファンの間でも人気を得ている悪役がいて、「スタートレックII カーンの逆襲」というのはその名の通りカーンの話の後日談だという事で、該当話である第15話「宇宙の帝王」を観ましてね。

カーンはセクシーな胸元をチラつかせながら宇宙船乗っ取りをたくらんでいる、セックスが強そうな黒髪のおっさんでした。屈強な肉体と高い教養を持っている上に甘いルックスでギラギラしたオーラ発してるもんですから、これはもう女が放っときゃしません。その惚れた弱みを利用して味方にするんですからたいしたもんです。でもそこは60分番組ですから最終的には捕まって、日々を過ごすにはかなり厳しい感じの惑星へ流刑されます。

この時カーンを演じたリカルド・モンタルバンは47歳でした。

その15年後、「スタートレックII カーンの逆襲」が制作されました。つまりこの時点で62歳。設定上では優性人間とされているカーンですが、リカルド自身は普通の人間なので、流石に初老の風格が出ています。というかはっきり言いましょう、おじいちゃんです。

テレビの該当話からこの映画を観るまでにそれほど日を置かずに観てしまったので、最初出てきたときに誰だかわかりませんでした。自己紹介って大切だと思いました。しかし、その白髪が、顔に刻まれたシワが、明らかに衰えた眼力が、この映画においては、
「過酷な環境で生き抜いたゆえの苦労」となって活かさせてる気がしました。ただ手下は結構ピッチピチなので、実際は「やっぱりおじいちゃんだよな」と思いながら鑑賞していたのですが。

だがしかし、セクシー胸板だけはあいかわらずチラつかせます。齢60を超えて自分の胸をチラつかせてセクシーなのはこの人かエルヴィラか、と思うくらいに胸板はセクシーでした。ただ残念ながら、テレビに比べて自由の利く映画とはいえ、カーンは最後までノー乳首でした。

話自体は特にどうという事はない筋書きで、しかも人間よりはるかに優れた知性を持つはずのカーンたちは、序盤こそ先手先手でエンタープライズ号を追い詰めるものの、中盤以降はやられっぱなしです。この辺の「話そろそろ終わらせたいから細かい事は抜きにして勝たせちゃおうぜ」という制作者の意図が見え隠れするあたりに、スタートレックの面白さはあるのだと思います。実際、劇中には小難しい用語や言い回しがバンバン出てきますが、そこで起こっている事はどう考えてもあまり頭がよろしいとは思えない、端的な言葉でいえば「ご都合主義」な展開が多いからです。

観終わって思ったのは、リブート版を作った人たちの覚悟でした。つまり、
「これ外れたら続編作れないから、たとえこれ一作で終わっても後悔しないくらいの”宇宙大作戦ネタ”を入れておこう」という意気込みが改めて分かったという事です。そのせいで「イントゥ・ダークネス」が何故あんなにこじんまりとした話に終始したのかという事もわかった気がします。

ぼくはスタートレックに「何か難しい話をこねくりまわしてるインテリ向けのSF番組」という印象を持ったままこの何十年かを過ごしてきたのですが、本作を含め、
「実は身構えて観るほどではない、結構アラもあるがユーモアもある物語」と再認識することが出来ました。

どこまでがCGIか分からない昨今の作品を見慣れている人たちには退屈でショボい作品に映るかもしれませんが、このヌるさが肌に合ったぼくは充分楽しめた作品でした。他の劇場作品とテレビシリーズも引き続き鑑賞しようと思っています。

 

p.s.
その後「ベイビー・トーク」でジョン・トラボルタの相手役となったカースティ・アレイのデビュー作でもあります。ファンだった事を思い出し、鑑賞後に「カースティアレイ ヌード」で検索しましたが、コラばっかりでがっかりしました(映画では「ブラインド・デート」で脱いでいるようです)。

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