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同棲時代 ―京子と次郎―


感想:

なにおっぱいが出てくる!? 観ます観ます!!

ヒロインの京子を演じる由美かおるは、TBSドラマ「水戸黄門」をご存知の方なら「風呂に入ってる人」として、また田舎に住んでいる人なら「蚊取り線香アース渦巻」のホーロー看板でネグリジェ姿を披露している人としておなじみでしよう。この映画出演時は20代前半で、ふくよかな乳房を惜しげも無く披露してくれます。白いセーターを着ているときもノーブラで、乳首のボッチが浮き出ています。わかってんね、あんた!!

ヒロインと同棲する若者、次郎を演じるのは沖雅美。その後80年代に「フレッシュゴードン」や「ミミズバーガー」など、ちょっと変わった洋画ばかりを輸入販売していた「MiMiレーベル(倒産)」を立ち上げ社長となった人です。

美術学校の同級生だった京子と次郎は「嫌になったら解消すればいい」という約束で同棲をはじめます。京子は広告会社に勤めていましたが、社長から突然「結婚したいので今度母に会ってて欲しい」と告白されます。困ったなあと思いつつ、京子は暇を見つけては次郎とセックスしまくっていました。やがて京子は妊娠するのですが、次郎はそれを聞いて狼狽し「子供なんか欲しくない、堕ろしてくれ」と京子に言い放ちます。京子は中絶し、二人はまた同棲を続けるのでした。

 

酷い話ですよ。

 

今ではもう60代になる人たちが20代に憧れた同棲生活。こんな後先考えない生活を夢見ていたのでしょうか。いや、当時はまだ婚前交渉や結婚前の同棲など非常識な時代だったと聞きます。となるとこれは、誰が観ても「無軌道に生きる彼らのようになりたいですか?」という警鐘を劇中で鳴らすことで、世間的に「同棲には、いいものもある、わるいものもある」という作品だと認識させ、もろ手を挙げて賛同するものではない、という姿勢を見せたかったのではないでしょうか、知らんけど。

特筆すべきは「ウルトラセブン」でアンヌ隊員を演じたひし美ゆり子のヌードです。彼女はふたりが住んでいるアパートの、隣の部屋の奥さんという役なのですが、医者に行ったところ放っておくと大変な程度の病を患っていた。病気がバレて旦那に見放される事を怖がった彼女は、

「今日はあなたがやりたがっていたことをしていいのよ」

と旦那に告げ、「やりたかったこと」であるSMプレイのM役となり、いい感じに縛り上げられます。ただでさえ体調不良な彼女は、旦那の渾身のムチ裁きによって帰らぬ人となり、葬儀が執り行われたのでした。

性行為の喘ぎ声でさえ聞こえてくるほど薄い壁の向こうから、ある日突然ムチの音とうめき声が聞こえてきて奥さんが死んだとしたら、普通の人は殺人を疑うのではないでしょうか。まあそれはいいとして、このSM描写に至るまでの演出が凄かったのです。

部屋でラーメンライスを食べようとしていた京子と次郎、隣から喘ぎ声が聞えてきたかと思いきや、部屋の壁がパカーッと割れ、丸見えになった隣りの部屋の様子(SMプレイ)がズームで映し出されるのです。あっ、ウルトラセブンの「狙われた町」でメトロン星人の住んでたアパートと同じ造りと演出ッ!! って一瞬思いましたよね。本作は1973年公開、セブンの放映は1967-68年放映なので、ひょっとしたらオマージュなのかもしれません。

その他にもいろいろと実験的な映像が出てきます。やたらと(もし劇場で観てたら「映写機壊れたの?」と思われても仕方ないほど)ストップモーションを使ったり、マンガのように吹き出しをつけてみたり、処女喪失を表すのに白い布に赤い血を浸み込ませて日の丸を作ったり……。それらは特に面白いというわけではありませんでしたが、映画というものをまだまだ模索していた時代だったのかなぁと感じました。

LINEやTwitterなどのSNSはおろか携帯電話などもなく、電話をかけるには近所の公衆電話を使って連絡を取っていた時代ですが、現代に置き換えても「あるある」と思えるところもある当時の若者の恋愛感情、また大人としてまだまだ未成熟な年齢の人間の行動というのは、時代が変われどそう変わらないのだなあと感じました。

 

わたしは既に40代。彼らのように激しいハメハメ・エブリディを送るのは流石にキツいお年頃なのですが、それでも未だ日々の暮らしの中でオナニーは欠かせないプチ快楽主義者です。わたしのほとばしりを受けとめていただける妙齢のグッドルッキング・レィディをお待ちしております。

それでは、また後ほど。

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